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幕末の新撰組と少女の話。
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三俣
性別:
非公開
趣味:
人のあだ名をつけること
自己紹介:
永遠の17歳と言いたいけど言えない僕ですが、そんなこんなで青春を思い出し、「CREATOR」を書こうと思います。僕青春とかマジで本とか文学しかしてなかったと思うので少女漫画みたいに甘いのでいきたいです。主人公の性格は「こんな主人公あってはいけないなぁ」と自分ながらに考えた少女。結構いい子にかけてよく考えてみれば僕の好みかもしれない…(汗)
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そんなこんなで私はこの時代にいる「物」を見つけるため、江戸時代へと来たのだが。
付いた場所が野原だったらいいものを場所は新撰組。心優しい近藤勇により助けられ、今に至るのですよね…!

「―で、これで全員だな!…そういえば、御嬢さんの名前は?」

「うえ?…あ!私は有理(ゆり)です!苗字まではおしえれませんけどね」

勇は何故?というような顔をする。
有理は少し苦笑いをして堯凛さんと目を合わせる。堯凛はふんふんといばっている。

「俺と有理はこの時代の住民じゃねぇからなァ、苗字まで教えっとコイツやコイツの祖先が消えるんだわ。…祖先と子孫が同じ時代にいるとこの「世界」に認識されちまう。そうすると「祖先は子供を産まなかった」ってことになるんだな。子孫である有理がここにいるから「赤の他人」という風にされてな」

「…難しいな。まぁ名前がわかるだけで呼ぶ時も不自由はないからいいんだけどなぁ」

「っていううか!勇さん!なに隊員の自己紹介してしかも仲良くしてんだよ!」

総司はあわててツッコミを入れる。
有理はうるさいなーと横目で総司という男を見るが…え、総司?

「…あのー。もしかして、「沖田総司」?」

「何で俺の名前知ってんだよ?」

「…」

「…」

「…え」

「…?」

「えぇえええええええええええ!?」

沖田総司。たしか中学の社会の授業とかで習ったような…つか私が好きだった江戸時代の人物じゃんかよ!なんですか新撰組乙女ゲームで一番最初に攻略したのに!好きだったのに!なんで実物がコレなんだよ!畜生青春返せェエエ!!!(有理の頭の中で一秒で考えた内容)


「っ、なんだよ!俺が沖田総司で悪いか!」

「悪いわ!返せ私の青春!おかげで年齢=恋人いない歴だわ!」

ガミガミ言っていると、堯凛がはいはいー!と手をたたいてたしなめる。

「お前らガキじゃあるまいし、…で、俺たちがここにいる理由だが」

有理の肩からぴょんと降りた堯凛は勇のそばに寄った。

すると勇は眼を広げて、腰が抜けたかのように後ろに下がる。

「ふ、腹話術じゃなかったのか!?」「ああ?!俺はこのとうり生きてるっての!」



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時空を行き来する異業者CREATOR。たまに時空を駆け抜けて未来やら過去やら行く場合もあると、仕事のパートナでもある堯凛(ぎょうりん)さんに聞いてはいたものの…まさか今日思い知ることになるなんて!


「…あ、あのぉ…どこから来たと言われましてもい世界からきましたとしか言えないんですけどぉ…?」

「テメェ…俺にそんな嘘が通じるとでも思っているのか?」

と、その男は鞘からスルスルと刀をぬきだす。
かなり切れているようだ。今すぐにでも切られそうだ。

「堯凛さん!武器出していい?!」「お前武器出す前のセリフ言ってる間に殺やれるわ!」

一応武器を持ってはいるが、その時のセリフというものがかなり長い。
こんな設定をした上の人を殺したいと思う。…本当に。

「ちょ、平和的に解決しようよ!せめて平和を望もうよ新撰組的に!」

「っ!…テメェなんでここが新撰組と知ってる?!さては忍か?!」

さらに威嚇したようで刀をこちらに振り上げてくる。

そしてスローモーションのように刀が下りてくるのである。


嗚呼、私もう死ぬんd「おいそんなこと思ってる暇があったら戦うか逃げるかしろぉおお!!」




キィイン!!「?!」


男は驚いた。 切ったと思ったのにそこにはさっきの女がいない。
ほかの隊員もザワザワとしている。



「酷いよ!死ぬかと思ったよ!寿命が5秒ぐらい死んだよ!」「…それ短くねぇか?」


声が聞こえるところ、真後ろへ向くと、  


そこには先ほどの女が兎のぬいぐりみを肩に乗せて、立っている。


「んな…」

「驚くのも無理はない…これは私が編み出した「ザ☆切られるんなら逃げとけ!」の術!」「今考えただろ~お前―」


そう言えば、良く見ればこの男。金髪の男はほかのサムライと違い幼い感じがする。
いや、良く見れば自分と同い年のような…?。


「こら、そこらへんにしないか!総司も女の子にそんな物騒なもの見せるんじゃない!」

パンパン!と音と同時に縁側にいた体格のいい中年男が、サムライたちをたしなめた。

「し、しかし勇さん!コイツは―」「どう見てもそこらの女の子だろう。忍ならいきなりド真ん中に現れないぞ」

総司と呼ばれた男はぐっ、と声を止めた。


「…勇?…も、もしかして貴方は近藤勇さんでは…?」

「おお!こんな可愛い女の子に名前が知れ渡っているなんて!うれしいねぇ!」


堯凛と有理は二人とも顔を見合わせた。
そして堯凛の方は苦い顔をして「新撰組の局長な」と付け足しした。


「…あのー自己紹介とかしてもらっていいですか?」

「ん?ああ!確かに初めましてだからなぁ!俺はここの局長の近藤勇。で、この隣の長髪が土方歳三。でーその隣がー!」

どうも親切な人なのか、隊の名前も全員詳しく教えてくれた。

この世の時代は移り変わりゆくもの。その時代の秩序を乱さず、ましてや未来にモノが過去のモノと接触をするのを止める切り札として、「CREATOR」と呼ばれる存在がいた。
その存在のお陰で、神出鬼没の「時空穴」に飛ばされた「物」たちもその異業者により時を代えられずに済んだのであります。

今回はその異業者の一人の少女のお話であります。


「…ねぇ、堯凛(ぎょうりん)さん。また時空できてるんだけどココに」

「んなこといわれてもなぁ…偽愁傷さまというしかできねぇンダな俺は」

一人の少女が、どこかの屋根の上で兎のぬいぐるみに話しかけている。
しかしながらそのぬいぐるみは命があるらしい。話している。

「えー私もう行くのいやなんだけどー!今日休みたい!寝たい!」

「そんなこと言われたら仕事に何ねぇだろうが!」

えーでも、と横目で兎、堯凛を少女は見る。

「堯凛さんが時空の案内人としてくれるのはいいんだけどさ、その場所が嫌なんだよね。この前なんて森の中だよ?殺す気かっ!」

「うるせぇなー。しょうがねぇだろ俺様能力すごいんだから」

そう言えばこういう。そんな関係の二人だが、とうとう少女、有理(ゆり)の腹が煮えてきたのか。
「お手柔らかに!」と大きな声で言えばその黒い穴の中へ入る。

「はいはい頑張りますよ」

そう堯凛も言いながら穴の中へ入った。





暗い穴の中。  ずずっと落ちていくと、


      光が見えた。




ドサッ!

「ったー!酷いよコレ!今日は一段としりもち…って、堯凛さん!今回は陸地だよ!」

「おお!俺はやるときゃやるんでな!」

二人はきゃいのきゃいのと嬉しそうに手を合わせる。




が。






「お前ら!いったいどこからきやがった!」

『…え?』

目の前には後ろでポニーテールのようなことをする金髪の男。んまぁこんな奴はどこにでもいるとおもいきや、

その格好は昔の武士、  サムライのような格好だった。


良く見れば、周りには竹刀やら刀やらもっている同じ服を着た男達がいる。

「…堯凛さん。今日一番最悪でしょ?」

「んだな…つかここなんの時代だ?」

するといきなり手首にはめていた時計が音を鳴らした。

そして、

時計に書かれている現在地を見る。


     < 江戸時代 新撰組役所中央 >



「…堯凛さーん。私逹、江戸時代に来ましたー」

「ははは…は、    マジデ?! 


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